日本に対する思いと、技能実習制度の弊害について私見

技能実習生管理の仕事を通して、多くの日本人、外国人技能実習生と交流し、お互いに対する考え方に触れてきました。
これを通して私が感じた、日本に対する思いと、技能実習制度による途上国との関係性への弊害について思いを述べさせていただます。

私が日本に来て最も感銘を受けたのは、日本人の礼儀作法に対する考え方です。 
日本古来独の倫理感、人間関係を維持するための礼儀作法、人に対する思いやり等は高潔で美しく、古くから変わらないものがあると思います。 
それは文化として日本人が一番大切にしてきたことだと理解しています。
また、それだけでなく、日本にはその長い歴史から多くの古い文化が残っていて、多くの外国人を惹きつけています。
着物の着付け、神社仏閣の参り、日食文化等に惹かれ、来日して多くのお金を消費するインバウンド観光客は増加しています。
そんな日本のアイデンティティに誇りを持つ日本人はとても多く、実際にそれに値するものをお持ちなのは確かです。

しかしです。

ほんの一部、ほんの一部ではありますが、、途上国出身の外国人に少なからず差別的な態度をとる日本人がいる。
というも否定できない現実としてあるのです。
その背景は様々ではありますが、もし前述した自国日本のアイデンティティに対する自尊心からくるものであれば、ぜひ考え直していただきたいです。


大和魂をお持ちの日本人たちが、いにしえより国家に忠誠を貫いで、途絶えることなく歴史を紡ぎ、協調性と向上心を武器に世界と戦ってこられたことにより、世界屈指の先進国としての日本の今があります。
それは偉大な功績で、日本人として誇りに思って当然なことです。しかしです。
国であれ、人であれ、成功するには天の時、地の利、人の和様々な要素が影響しあってくるものです。
民族として他より優れているからとは一概に言い切れないはずなのです。
成功者としての優越感があるのなら、広い心を持って弱者を受け入れてほしい。

少し卑屈になってしまいましたが、元外国人の一意見として受け入れてもらえたらと思います。

そして、また、私自身心配していることがあります。

それは昨今外国人労働者が増大している一因にもなっている技能実習制度。
これはさらなる国同士の差別を助長し、溝を深くする一因にもなっているのではないかということです。

私は前職で実習生と企業の間に入って相談窓口兼通訳として働いていた立場からの意見です。

実習生として来日する外国人、彼らの多くは自国で恵まれず、一世一代のチャンスを拾って来ている人たちです。
つまり彼らの受けた教育・訓練水準は彼らの国の一般レベルよりも低い。
それに加えて、彼らにとっては慣れない異国に放り込まれた形になり、トラブルを起こしてしまうのは仕方ない面もあるのです。
そんな実習生たちの言動を見て、実習生だけでなくその出身国自体の印象が悪くなってしまう。
これが差別につながり、また実習生に対する不当な扱いにつながり、彼らの労働環境の悪化にもつながっていくと思うわけです。


実習生は未熟ゆえにトラブルを起こします。
そして職場で不当な扱いを受けたり嫌な思いをすれば態度にも現れます。
逃げ出したくもなるでしょう。
でもそれは人としての当たり前の行動であり感情であり、人種の優劣とは関係ないはず。
彼らの立場を慮って理解してあげてほしい。寄り添って彼らの声を聞いてあげてほしい。
技能実習制度の性質上、外国人の中でも教育水準の低い人たちを呼び込んでいるのは私たち日本人なのです。

ここまで、冒頭のプラス面と比べてマイナス面ばかりが強調されしまいましたが、最後に誤解のないよう申し上げておくと、私自身は日本に来て差別を感じたことはほとんどありません。
日本語の先生にも恵まれたおかげでコミュニケーションにも苦労はありませんし、今の旦那とも巡り会い、幸せな生活を送ることができています。
私の出会った多くの日本人は、みんなとても優れた倫理観を備え、ダイバシティの重要性を理解し、私のような外国人を平等に見てくれていました。

最後までまとまりの無い文章になってしまいましたが読んでいただきありがとうございました。

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